2002年1月20日。
43年の歴史に幕を下ろした、ジャスコ四日市店。
一番歴史の古いジャスコのお店。ジャスコ発祥の地。四日市市諏訪栄町。
その地からジャスコが消えてしまった。
衝撃的な閉店決定報道から約半年、「中心商店街の空洞化」がかなり深刻に
なって議論されている中、郊外型大型ショッピングセンターを日本で一番
すすめている日本一の年商のイオンは、発祥地の店を惜しみなく閉めた。
「大黒柱に車をつけよ」
これが、四日市の北町にあった岡田屋呉服店の社訓だった。
その通り、伊勢電鉄(今の近鉄)が諏訪駅を作れば、その近くの諏訪新道に
「オカダヤ」として店を惜しみなく移動させた。そして、三重県一の商店となった。
そして、諏訪駅路線が廃止され、今の近鉄四日市駅に駅が移ったら、惜しみなく
諏訪栄に、ジャスコとして関西のスーパーマーケットを統合させ一号店を作った。
そんなジャスコは、ときわジャスコ、菰野ジャスコ、生桑ジャスコ、サンリバー、
日永カヨーなど、地元に密着したその土地のスーパーマーケットを作っていった。
しかし、車社会が進み、町の中心部には人も来ず、空洞化していくのに真っ先に
注目し、郊外型大型ショッピングセンターの出店を全国で進めた。
この付近でも例外ではない。菰野イオンタウン、ジャスコ尾平店、ベルシティー、
そしてイオン四日市北SC。これに伴って、地元密着型スーパーマーケットは
一つずつ姿を消していった。
そして、今回のジャスコ四日市店の閉店。
もしかしたら、JUSCO(JapanUnitedStoresCompany)という名前をつけた時から、
頭にあったのは、四日市ではなく、日本全国だったのかもしれない。
“ジャスコ”を育てた四日市から“ジャスコ”ではなく、日本が育てた“イオン”の
名だけが呼び響く日も近いのだろう・・・。
ジャスコ四日市店は、春までに取り壊され、マンションか何かに変わる予定です。
(01.8発表)
イオングループのスクラップ&ビルド、次は、一番街の、 JUSCO四日市店がターゲット!!!!
43年の歴史のJUSCO四日市店は2002年1月末で閉店が決定した!!
あの、A館B館のあのジャスコである。もう、、、これには、開いた口もふさがらなかった。
このジャスコ四日市店、中部のイオングループの本部があるが、実は、ジャスコの発祥の地である。ジャスコの前身、オカダヤ(岡田屋呉服店)が、最初は中部にあり、そして諏訪新道に変わり、ジャスコと名を変えて、今の場所に身を置いた。そう、今のこのジャスコ(イオンと名前が変わります)は、この諏訪栄・一番街のものが1号店なのです。その記念碑的な四日市店は、まさかつぶさないだろう、、、と思っていましたが、・・・ダメでしたね。
これがいわゆる岡田屋発展物語の「大黒柱に車輪をつけろ」の家訓なのかもしれませんが。成功物語はいいけど、なんか、四日市市民がジャスコに振り回されているような気がしてなりません。どんどん郊外に作り、郊外に誘導して、公共交通機関しか手段のないお年寄りや子ども達を見捨てているような気がします。それではバリアフリーも何も意味ないです。これで昔からあったジャスコって、カヨーだけですよ・・・。
ジャスコは、四日市に何をしたいのか、何を提供したいのか、市民にどうしたいのか・・・。「?」がどんどん大きくなっていくだけです。売上減少はわかります。よくわかります。でも、「だから閉める」じゃなくって、呼び込むような努力をしようときちんと考えて一度でも本気で実行したのかな?岡田屋を育てた四日市を、本気で考えてくれているのかな?
これでは、松坂屋の後がまも喜んでは入ってくれないでしょうね。人口30万一歩手前の三重県の最大都市、四日市・・・駅前、急速に衰退中。